Asian mother and her daughter playing with love near a window while raining day.
4歳から6歳にかけての時期は、小学校入学を見据えた心と体の準備期間。この頃になると、身の回りのことを自分でこなせるようになったり、友だちとの関わりが深まったりと、ぐっと成長を感じる場面が増えてきます。
一方で、「他の子と違うかも…?」といった心配も出てきやすい時期です。
前回の1~3歳編に続いて、4~6歳の発達の目安と、年齢別の発達障害チェックリストをご紹介します。
4~6歳の発達の目安
これらは目安であり、すべての子どもに当てはまるわけではありません。発達には個人差があることを前提に、あたたかく見守ることが大切です。
4歳ごろ
・会話のやりとりがスムーズになり、「なんで?どうして?」が増える
・1人でトイレに行き、手洗いまでできる
・人の気持ちに少しずつ気づけるようになる
・ごっこ遊びを楽しみ、想像力が広がる
5歳ごろ
・友だちとルールのある遊び(鬼ごっこ・かるたなど)ができる
・簡単な言葉で自分の気持ちや理由を説明できる
・鉛筆やはさみを上手に使えるようになる
・集団生活のルールを理解し、守ろうとする
6歳ごろ
・相手の立場に立って考える力が育ってくる
・時間や曜日、順序などの概念が分かり始める
・自分の名前や住所、簡単なひらがなが書ける
・小学校生活に向けた生活リズムが整ってくる
年齢別 発達障害チェックリスト【4~6歳版】
4歳ごろのチェックポイント
□ 質問されても会話が一方通行になりがち
□ 空気を読まずに突然大声を出したり、乱暴な行動をする
□ 表情が乏しく、喜怒哀楽が分かりにくい
□ ごっこ遊びに全く興味を示さない
□ ルールのある遊びを嫌がる、または理解しようとしない
5歳ごろのチェックポイント
□ 会話はできるが、相手の話を聞くことが苦手
□ 順番を守るのが難しい、他の子の行動に過敏に反応する
□ 感覚に過敏(音・光・においなど)で、パニックになりやすい
□ 文字や数に極端な興味や執着を見せる(得意なことが突出)
□ 友だちと一緒に遊ぶことを避け、1人遊びを好む
6歳ごろのチェックポイント
□ 自分の気持ちを言葉で伝えるのが難しい
□ 集団の中で落ち着きがなく、注意が持続しない
□ 曜日や時間などの概念が理解できないまま
□ 同じ失敗を何度も繰り返すが、本人は気にしていない
□ 文字は読めても、言葉の意味や文の理解ができない
早期発見・早期支援がカギ
「うちの子、ちょっと気になるな…」という小さなサインも、早めに専門機関に相談することで、必要な支援につながる可能性があります。
相談先としては、以下のようなところがあります。
・地域の保健センターや子育て支援センター
・かかりつけの小児科や発達外来
・幼稚園・保育園の先生や園の巡回相談員
発達障害の有無に関係なく、「その子らしさ」を尊重しながら、必要なサポートを受けることは、今後の成長にとってとても大切なことです。
成長のペースは人それぞれ。まわりと比べすぎず、お子さん自身の「昨日よりちょっとできた!」を喜び合っていけるといいですね。