2030年教育内容が改変?!新たな学習指導要領とは

学校で「何を、どのように学ぶのか」の基準となっている学習指導要領。現在、2030年度ごろからの実施を見据え、次の学習指導要領について国で検討が進められています。
背景にあるのは、生成AIをはじめとするデジタル技術の急速な発展や、子どもたちを取り巻く社会環境の変化です。
これから学校の学びはどのように変わっていくのでしょうか。

そもそも「学習指導要領」って何?

学習指導要領とは、全国の学校で一定の教育水準を保つために、文部科学省が定めている教育課程の基準です。国語や算数などで学習する内容だけでなく、学校教育でどのような力を育てていくのかについても示されています。
次期学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」をさらに進めることや、多様な子どもたちを包摂する教育、情報活用能力や探究的な学びの充実などが議論されています。

小学校で「情報」を学ぶ時間が増える?

特に注目されているのが、情報教育の充実です。現在の検討では、小学校の「総合的な学習の時間」に「情報の領域(仮称)」を設け、一定の時間を確保して情報活用能力を育てる方向性が示されています。
単にパソコンやタブレットの操作方法を覚えるだけではありません。
情報を集め、整理・分析して伝える力や、情報技術を適切に活用する力などを身につけ、それをほかの教科や探究的な学習にも生かしていくことが想定されています。

中学校には「情報・技術科」が誕生?

中学校では、現在の技術・家庭科の技術分野を発展させた「情報・技術科(仮称)」の創設が検討されています。AIをはじめとする情報技術が身近になる一方、SNS上の偽・誤情報などへの対応も課題となっています。
そのため、「デジタル機器を使える」だけではなく、情報を適切に判断し、技術を使って課題を解決する力が、これまで以上に重要になりそうです。

「答えを覚える」だけではない学びへ

もう一つのキーワードが「探究」。先生から教えてもらった知識を覚えるだけではなく、子ども自身が疑問や課題を見つけ、情報を集め、考え、ほかの人と話し合いながら答えを探していく学びです。
情報活用能力についても、こうした探究的な学びを支える基盤として位置付ける方向で検討されています。
将来、正解が一つとは限らない問題に出会ったとき、「自分で調べて考える力」はますます重要になっていくでしょう。

2030年、学校の「当たり前」が変わるかも?

2030年度ごろからの学校教育では、情報教育や探究的な学びが今以上に身近になる可能性があります。ただし、今回紹介した内容には「情報の領域」「情報・技術科」など、まだ検討中のものも含まれています。今後の議論によって名称や具体的な内容が変わる可能性も。
大切なのは、デジタル機器を使うこと自体ではなく、それを使って「何を調べ、どう考え、どう伝えるか」。家庭でも、子どもの「どうして?」「もっと調べてみたい!」という気持ちを大切にすることが、これからの学びにつながっていきそうですね。