あなたも「モンペ」になってない?学校への上手な意見の伝え方

子どもを思う親の気持ちは、誰もが持つ自然なもの。ですが、その思いが強すぎるあまり、学校に対して一方的な要求や感情的な言い方をしてしまうと、知らず知らずのうちに「モンスターペアレンツ」と見なされてしまうことも…。
子どものためにこそ、学校と良好な関係を築きながら意見を伝える方法を知っておくことが大切です。

 

「伝えること」をためらわないで

「こんなこと言っていいのかな…」「クレーマーと思われたら嫌だな」と感じて、言いたいことを我慢していませんか?
子どもの学校生活に関わる不安や疑問は、適切に伝えることで先生の気づきになったり、子どもたち全体の環境改善にもつながることがあります。
まずは「伝え方」を意識することから始めましょう。

上手に意見を伝える5つのポイント

1. 感情ではなく「事実」を伝える

「うちの子がかわいそう!」と感情にまかせて話すよりも、「◯月◯日に、◯◯があったようです」と冷静に事実を整理して伝えると、先生も状況を正確に理解しやすくなります。

2. 目的を明確にする

「この件を知ってほしい」「今後の対応を考えたい」など、自分の意見を伝える目的を明確にしましょう。要望がある場合は、できるだけ具体的に伝えるとスムーズです。

3. 感謝の気持ちを添える

先生方も多忙な中、日々子どもたちのために尽力されています。意見を伝える際は「いつもありがとうございます」「お忙しいところすみません」といったひと言が、相手の心を和らげます。

4. “敵”ではなく“味方”として関わる

「学校VS家庭」という対立構造にならないよう、「子どものために一緒に考えたい」というスタンスを持つことが大切です。信頼関係を築く姿勢を見せることで、話し合いも前向きに進みやすくなります。

5. 電話や面談は“相談”の気持ちで

文面では伝わりにくいニュアンスもあるため、複雑な内容は電話や面談の場を設けてもらうのがベター。その際も、「相談したいことがありまして」と前置きすることで、受け取る印象が変わります。

意見を伝えることは関係づくりの一歩

学校に意見を伝えることは、「学校に注文をつける」ことではなく、「より良い環境を一緒につくっていく」ための大切なコミュニケーションです。
子どもにとって、家庭と学校がしっかり連携している姿は、安心感にもつながります。
一方的にならず、敬意と協力の気持ちを持って伝えることを意識すれば、モンスターペアレンツと誤解されることはありません。