なくならない「いじめ問題」専門家の授業も

子どもの世界でも、最も扱いやフォローが難しいとされる「いじめ」問題。
最近は担任とは別に専任の教師を配置したり、カウンセラーを設置したりする学校も増えています。
弁護士の専門家たちが出張授業を行うこともあるようです。

子供がいじめられている場合の兆候

子どもがいじめられている場合、個々の性格や状況によって異なりますが、一般的なサインとして以下の点が挙げられます。

①心の変化
何かに不安がったり抑うつの状態になったりします。学校へ行くことに対する恐れ、友人や家族との関係に変化が見られる場合もあります。
②身体的な変化
今まで好きだったことに関心が無くなったりします。また慢性的な頭痛や腹痛、睡眠障害、食欲の変化などが起きることもあります。
③学業がおおろそかに
学校での成績が急激に低下したりします。集中力もなくなり、勉強への意欲や関心が失われてきます。
④友達付き合いの変化
友人関係が急激に変化したりします。仲の良かった友達との関係性が悪化したりします。

自分の子どもがいじめられていかも、と感じた場合?

保護者として子どもの感情を受け入れ、共感し、その上で子供をサポートすることが重要です。
まずはいつ、どこで、誰からどのような形でいじめが起きているのかを把握し、事態を理解しましょう。
そして学校に連絡し、状況を説明しましょう。
学校と共に解決策を模索することが大切です。
学校側には適切な対応とフォローアップを求めることが重要で、一度だけでは時間の経過とともに状況を聞くことも大切です。

いじめた子供やその親へはどのような働きかけを行ったら良い?

そして最も難題なのが、いじめを行った子供やその親に対してのフォロー。
以下を参考にアプローチしましょう。
●いじめへの理解と教育
子供や親には、いじめ行為の深刻さを理解させることが重要です。
いじめの影響や被害者への悪影響をきちんと説明しましょう。
そして、いじめは絶対にいけないこと、という認識を持たせることが重要です。
●いじめた側にも言い分があるが
いじめた側なぜ、そのような言動にいたったのか理由があるかもしれません。その場合でも、きちんと子どもの話を聞くとともに、「相手が嫌な思いをしている」という事実は理解させる必要があります。
●専門家やカウンセラーへのサポート
学校と先生だけのフォローでは難しい場合があるかもしれません。
そんな場合は専門家へのサポートをうけましょう。

いじめ問題は非常に複雑で、解決には時間と連携が必要です。
教育機関、保護者、そして子供たち自身が協力し、継続的な対策を打つことが不可欠です。

最近は弁護士の出張授業も

NPO法人「ストップいじめ!ナビ」をご存じですか?いじめの予防授業を行う弁護士の集団です。
授業では加害者・被害者・傍観者のうち、傍観者の動きが非常に大切だ、という内容など話すそうです。
傍観者が「いじめはNGだ」という空気間や雰囲気を作ることが重要で、深刻にならないケースで済むことがあるのだそうです。