覚えておきたい赤ちゃんの病気と症状①

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お母さんのお腹の中にいるときは無菌状態でしたが、産まれたこの外の世界はウイルスや細菌がいっぱいです。数か月間はお母さんからの免疫で病気もせずに成長しますが、だんだんと病気になったりすることも。今回は、子育て中に気を付けたい赤ちゃんの病気や症状についてご紹介します。
■保護者が気を付けたい、赤ちゃんがかかりやすい病気
お子さんがいつもと違う症状を発症したときも、保護者の方は落ち着いて対応することが大切です。
赤ちゃんの症状やその程度によってすぐに時間外診療でも病院を受診したほうがよいのか、翌日や診療時間内になるのを待って受診すればよいのか異なります。
事故やケガが起こったときに、まず保護者の方が行う対応など参考にしてみましょう。
ただし、医療機関などに相談する場合は、赤ちゃんがどのような状況なのかをしっかりと伝えていくことが大切です。
■保護者が知っておきたい、あかちゃんがかかりやすい病気と症状
・風邪
ウイルスや細菌によって引き起こされる、鼻やのどの感染症。咳や鼻水、鼻づまり、発熱、のどの痛み、下痢などの症状が特徴です。急性中耳炎や肺炎を併発してしまうこともありますので、水分と消化のよいものを摂り、しっかりと休息ができる状態を作りましょう。
・インフルエンザ
風邪に似ていますが、咳や鼻水などはありません。インフルエンザウイルスが原因の感染症で、高熱や関節痛、のどの痛みが現れるのが特徴で、ワクチン接種を行っておくことで感染を防げることもあります。
・麻疹(はしか)・風疹
麻疹は、38度前後の発熱と咳、赤い発疹が出る感染症で、肺炎や中耳炎、急性脳炎など合併症を起こすこともあります。また、感染力が強いので注意が必要。風疹は、三日ばしかなどともいわれ、麻疹・風疹ともワクチンで予防できます。
・ヘルパンギーナ
乳幼児がかかりやすい夏風邪の一種として知られています。急に高熱が出て、のどの奥にある口蓋垂の横に水泡ができます。水泡がつぶれると潰瘍なって痛みを伴うこともあり、不機嫌になることも。ミルク、食事を嫌がることもあるので、低年齢児は脱水に気をつけましょう。
この他、ケガなどにも十分な注意が必要な時期。
少しずつ涼しくなり、行動範囲も広くなるため思わぬお子さんの行動にヒヤリハットすることも多いでしょう。
お子さんがいつもとちょっと違う反応があるなどの場合は、自己判断をせずに早めに病院を受信し、専門医に相談しましょう。