小学校入学前に通う「幼児教室」とは?

小学校入学前に通う「幼児教室」とは?

小学校入学前の6歳までの時期が「幼児期」です。
その幼児期は、生涯にわたる人間形成の基礎が培われる極めて重要な時期と言われています。
その時期に子どもの感情面や知的面に働きかけ、子どもが人生を豊かに充実した生活を送るうえでの必要不可欠なあらゆる可能性を伸ばす成長の機会が幼児期教育に求められています。

子どもたちの現状と課題

日本の幼児教育は海外のそれと比べてまだ認知度が低いと言われています。日本では多くの子どもが幼稚園や保育園に通うので、そこで十分と考える親が多いようです。

しかし、近年の日本の子どもの現状について主に下記のような課題が指摘されています。

・基本的な生活習慣や態度が身についていない
・他者とのかかわりが苦手
・運動能力の低下
・断片的・受け身的な知識の蓄積
・学びに対する意欲や関心が低い

幼児教育の役割と環境

これらの課題を解消するには、幼児期に子どもが生活する場においてバランスよく、多くの経験を積む機会が与えられることが必要です。
子どもの自発性や自主性を養うこと、それが幼児教育の目的です。
幼児教育はもちろん幼稚園や保育園でも集団生活を通して得られます。
しかし、それ以外にも地域社会において自然や人とのふれあい、家庭においてのしつけと愛情も然りです。
幼児期の子どもたちが主に生活する場である、幼稚園・保育所、地域社会、家庭の教育の役割について触れたいと思います。
それらはどれも幼児教育の上で外せないものです。

◆幼稚園・保育所
幼稚園・保育所の教員は専門知識を持っており、教育のカリキュラムを計画的に設定します。
そして子どものやる気・興味や関心を持つことを理解し、引き出し、伸ばすことが求められています。

◆地域社会
家族や幼稚園・保育所以外の人との新しい関係性を築きながら、自然と触れ合ったり、幅広く体験できる場となります。

◆家庭
親のしつけと愛情が子どもの心身の基礎を形成することは言うまでもありません。
そしてさらに家庭では親子で学ぶ姿勢は重要です。本の読み聞かせやおもちゃ、動画視聴など身近なものでも幼児教育は可能ですが、親が子どもと一緒に取り組むことで、子どもは楽しさ・喜びを感じます。そして親から褒められた経験は、子どものやる気を伸ばすことにもつながります。

 

これからの子育てにおいてはまずは親は幼児教育についてもっと知るべきでしょう。
文部科学省も優先事項として幼児教育の今後の方向性を記しています。
親はその重要性を理解し、子どもの将来を見据え、人生の基礎を確かなものにするべく、しっかりと取り組むことが求められています。