教委、何のための組織か 吹田市いじめ放置

教委、何のための組織か 吹田市いじめ放置
大阪府吹田市立小の小学5年の女児が同級生より長期に渡っていじめを受け、
かつアンケートや学校側に女児や保護者から直接の訴えがあったにもかかわらず、学校や市教育委員会が約1年半以上この問題を放置していたことがニュースで報じられました。

女児が受けたいじめの全容

女児は2015年ごろから男児5名から集団でいじめを受け、
翌16年にはいじめによって、骨折する怪我を負っています。
さらにはストレスから目も見えにくくなるPTSDを発症。
女児と保護者がいじめによる被害を吹田市教育委員会へ訴えるも取り合わず、
結局市教育委員会がいじめを認定するのは、2019年の6月になってからでした。

女児児童が最初に校内アンケートでいじめを訴えているのに学校は放置、
しかも、そのアンケートを紛失、さらに教育委員会まで保護者からの第三者委員会設置の訴えを受けたにもかかわらず4ヶ月も放置。

男児5名からの暴力で骨折したり視力障害になるとは、これはいじめではなく
傷害事件ではないでしょうか。

学校側は加害者側が幼く、当時の記憶があいまいなため、
調査が難しかったと言っているそうですが、
暴力をふるった男児は、女児に対していじめをしていることを親に言ったりしたら
女児の兄弟も同じ目に合わせると脅迫しています。
とても幼い子どもがすることとは思えません。

千葉県野田市で起きた栗原心愛(みあ)ちゃんの虐待死もそうでしたが、
心愛ちゃんが学校側に勇気をだして、実父から虐待を受けていることを訴えたのに、
そのアンケートをよりにもよって実父本人に渡すという失態がありました。

子どもが必死の思いで大人に助けを求めた時に、その手を振り払うようなことをするとは、
女児の心の傷の深さはいかばかりかと思います。

本当に辛いときに大人に手を振り払われたら、
もう誰も信用できないとずっと心を閉ざすことになるか、
最悪の場合命を絶つことになっていたかもしれません。

いじめは心の殺人

いじめた側は悪ふざけの延長とか、一時の感情でやったことかもしれませんが、
いじめられた側は学校を卒業したあともずっといじめられたことが忘れられず、
その記憶がよみがえる度に何度も何度も苦しむことになります。

ですから、先生はどうか、いじめられていると訴える子がいたら
幼いからとか、悪ふざけなんじゃないの?などと軽く考えずに
まずはその子の辛さ、苦しさに真摯に向き合ってあげて欲しいと切に思います。