神戸市立東須磨小学校 教師いじめ 被害者教師が被害届

神戸市立東須磨小学校 教師いじめ 被害者教師が被害届

学校でいじめのニュースが度々報じられてきましたが、神戸市立東須磨小学校 教師いじめについては、教師同士のいじめであり、本来いじめをしてはいけないと教える側の立場の人間が悪質ないじめを行っていたとして、大変ショッキングなニュースです。

あきれた教師いじめの内容

いじめの内容として、

40代女性教員をリーダーとして、30代男性3名が
20代の男女教師4名に対し、以下のような暴行、パワハラ行為を約1年以上に渡って繰り返していたとのことです。

・目に激辛カレーを入れられる
・首を絞めたり、関節技をかけたりする
・熱湯の入ったやかんを顔に押し当てられる
・飲み会で無理やりお酒を飲ませ、断ると平手打ち
・指導案に落書きをする
・児童に対して〇〇(被害者の先生の名前)先生の言うことは聞かなくていいという

30~40代の大人のやることなのかと、耳を疑うようないじめの内容であり、このような人格の人間が教壇に立っていたかと思うと恐ろしいとも感じます。
当人たちは悪気はなかったと語っているとのことですが、上記はいじめで済むものではなく傷害罪やパワーハラスメントに該当するものです。

また、被害教師のうち1人はいじめによる不眠症や呼吸困難の症状に苦しんでいるとのことで、被害届の提出は当然といえます。

神戸方式という悪しき風習

今回の報道で合わせて報じられたのが、「神戸方式」という言葉。
「神戸方式」とは簡単に説明すると、教師の「縁故採用」です。

今回のいじめのリーダー各の40代の女性は、東須磨小学校前校長のお気に入りとして校長自らが呼び寄せ、採用した先生とのこと。
そのため、被害を受けた先生が校長にいじめを訴えても、なんの対処も、教育委員会への報告も行われませんでした。
そして、40代のリーダー格の女性はますます校内で力をつけ、誰も反抗できない状況になっていったのです。

今回の報道を受けて、市教育委員会は10月11日付で、学校長の意向が強く働く人事異動である「神戸方式」を2021年春より廃止する方針を示しました。
市教委によると、この神戸方式は1960年~70年頃に始まったとされており、実質60年近くもこの制度が運用されていたことになります。
本当に優秀な教師の採用機会が失われる上、縁故採用の教師が校内で強い権力を持つことは容易に考えられるのに、60年もの間改正されなかったことに驚きを禁じえません。

教師のストレスの矛先

教師同士のいじめは、神戸市だけではなく他でも多数発生しています。
背景には、業務過多による長時間労働や、児童とその保護者との対応によるストレスが大きいとされ、いじめの他にうつ病を発症したり、早期退職してしまったり、最悪のケースでは自殺に至ることも少なくありません。

そのため、教師のメンタルケアの重要性が注目されています。

今回の教師たちを責めるだけでなく、学校が健全な教育の場であり続けるために、
スクールカウンセラーの導入など、教師自身のケアにも力を入れていただきたいと思います。