運動会での組体操禁止

運動会での組体操禁止
秋になり、運動会のシーズンになりました。

小学校の運動会の花形とも言える「組体操」ですが、スポーツ庁の報告によると、組体操による事故件数は2017年では4千件ほど発生しており、中には重篤な後遺症を残すケガや死亡事故も発生しています。
そのため、全国的に運動会での組体操を廃止する動きが進められています。

それでも組体操をする学校の言い分

組体操を実施することの危険を認識しながら、6段、7段ピラミッドのような大技を続けている学校もあります。

実施する学校側としては、保護者の理解を得ていること、練習中は教師が横について補助を行うことを徹底していること、また、集団で1つの大技に挑むことに意義があるといったことを継続の理由に挙げています。
さらに、実施している学校では過去には大きな事故は発生していないとも発言されているそうですが、人間がすることに絶対はなく、何か事故が起きてからでは遅いと認識するべきではないでしょうか。

組体操以外でも集団の達成感は得られる

運動会=組体操という伝統に固執しなくとも、集団で何か1つのことに挑戦し、達成感を得る方法はいくつもあるでしょう。

そもそも運動会には、個人競技の他に綱引きや玉入れ、ダンス、そしてリレーと団体で協力する競技はいくつもあります。
運動以外でも、クラス対抗の応援合戦やクラス旗を作ったりと、運動会というイベントを通じて子どもたちが自然と励まし合い、協力し合えることが多々あるのです。ここに合えてケガをする危険が高い組体操を入れる必要はないでしょう。
何か体操的なものを入れるのであれば、2~3人でできるバランスポーズなどをダンスの中に組み込んでみるとか、いくらでもアレンジは可能に思えます。

ぜひ、先生方には子どもたちの安全を第一に考え、柔軟な対応をしていただければと思います。