いまさら聞けない!話題の「GIGAスクール構想」とは?

2019年度から5年間かけて順次ハード環境を整備する予定だったGIGAスクール構想。

ところが新型コロナウイルス感染症の感染防止のため全国の児童・生徒1人に1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する取り組みが大幅に早められました。

2021年にはほぼ小中学生全員にタブレットなどの端末が完備され、運用にさまざまな課題はあるものの前倒しされた計画は進んでいます。

そんなGIGAスクール構想を改めて見ていきましょう。

GIGAスクール構想の意味

前述どおり文部科学省が取り組んでいる全国の児童・生徒1人に1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する取り組みです。

「GIGAスクール構想」の「GIGA」は「Global and Innovation Gateway forAll」の略で、「全ての児童・生徒のための世界につながる革新的な扉」を意味します。

教育現場でも先端技術の効果的なICT技術の活用が求められる時代となったことが背景にあります。

ICT化の遅れが情報格差を生み、情報格差が経済格差、延いては学力格差を生じさせ、さらなる情報格差を生みだすという悪循環の構造の改革もこれに関わることでしょう。

GIGAスクール構想を支える3本柱

ハード環境の整備

新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、オンラインを活用した授業や学習の必要性が高まりました。

そのためコンピューターの端末はもちろんのこと、小中学校だけでなく、高等学校にも高速大容量回線を使った校内LANを整備。今後クラウド活用も推進する取り組みとなっています。

ソフト環境の整備

2020年度から始まる10年ぶりの学習指導要領の改訂を受けたもの。

そのため授業内容にも革新が求められます。

デジタル教科書や児童、生徒が個別に苦手分野を集中学習できるAI(人工知能)ドリルなどのソフト面の整備です。

指導体制の強化

また、学校教育のICT化は社会と比べると大幅に遅れています。

そのため地域指導者養成やICT支援員など、外部人材を活用した学内の教職員だけではない指導体制の強化もGIGAスクール構想の中で進められているのです。

 

いかがでしょうか。

GIGAスクール構想にもさまざまな問題が生じています。

児童・生徒1人一台端末環境下における授業のあり方や、まだまだ授業でも宿題、課題でも積極的に使っている学校は少ないため、その利用促進に対する自治体の取り組みなどです。

小学生のプログラミング指導に対する実践研修会なども行われ、学校教育の革新が進んでいます。