学習性無力感

お父さんお母さん、お子さんの成長と育児に焦りを感じていませんか。

生後6ヶ月のハイハイしている赤ちゃんに6ヶ月にもなってまだ歩けないの
とか
積み木を積んで「お家できたよーみてみて」という子どもに「なにそれ5個しか積めないの」とか

お子さんが鉄棒にブラブラぶら下がって「お母さんブラ下がり出来たよ見てー」等と言われ、内心は「逆上がりしてほしいのにな…」

『そんなことしかできないの』というのは

這えば立て 立てば歩めの親心なんていうように我が子に期待するあまりにこういった言葉が出てしまうこともあると思います。

しかし、できないところばかりに注目するのは、子どもの成長を見守る上で考えものです。

心理学の中で学習性無力感という言葉があります
これは何をやっても無駄という状況を作り出してしまう悪い傾向にあります

「何をやっても無駄」という状況を一度学習すると、たとえ解決可能な状況になっても、努力しなくなってしまうということを言います。

這えば立て 立てば歩めの親心なんていうように我が子に期待するあまりにこういった言葉が出てしまうこともあると思います。

しかし、できないところばかりに注目するのは、子どもの成長を見守る上で考えものです。

心理学の中で学習性無力感という言葉があります
これは何をやっても無駄という状況を作り出してしまう悪い傾向にあります

「何をやっても無駄」という状況を一度学習すると、たとえ解決可能な状況になっても、努力しなくなってしまうということを言います。

例え話として
サーカスの象は体がすごく大きくて逃げようと思えば逃げられる状況なのですが、細い鎖に繋がれているだけでも逃げようとはしません
これは子供の時に細い鎖で繋がれていたゾウは「鎖で繋がれているから逃げられない」
「人間の言うことを聞くしかない」ということを学習してしまっています。
大きくなって力が強くなったゾウはもう逃げようと試したりせず、もう諦めてしまってその状況を受け入れてしまっているということになるのです
子供の頃に叱責されるなどを積み重ねてしまうと努力してもダメだ・どうせできない・自分は無能な人間だ。と否定的な自己暗示を与えることになってしまいます。
あまりにもお子さんのキャパを超えたことを要求して「ほら、できないじゃない」という風に叱責するということを積み重ねると、自分はできない人間なんだという暗示を与えてしまいます

できないことをとやかく言うのではなく、できたところに注目するということが大切なのです。

最初の例で言えば
ハイハイしている赤ちゃんにはこんなに進めるようになったのすごいねー
積み木で家を作って喜んでいるお子さんには「これしか積めないの?」ではなく「こないだよりたくさん積めるようになったね」
などと出来たところに注目して褒めてあげることが重要となってきます。

以前できなかった事に対し、できるようになったところを褒めてあげると自信がついて、お子さんはもっとやろうという意欲が湧いてきます

失敗させないということが大切なのではなくて、失敗するのは当たり前であって、うまくいかない事は勿論たくさんあります。
そこで大切なのは、結果ではなくて、過程を褒めましょう。
伸びる力を高める役割があります。

失敗した事が問題ではありません。その時に親がどういう対応するかによって、子どもも自分自身を責めるか、それともできた部分を褒められて自信がつくかという分かれ道になってきます。