家庭でできる子どものネットリテラシー教育

先月、アメリカの大手IT企業のひとつメタ社が、運営するインスタグラムについて、10代の利用を一部制限すると発表しました。
インターネットが日常生活の一部となっている現代では、子どもたちもスマートフォンやタブレット、パソコンを使うのが当たり前。しかし、インターネットは便利な反面、トラブルや危険も潜んでいるのはご存じのとおりです。
そこで今回は、家庭でできる子どものネットリテラシー教育についてご紹介します。

ネットリテラシーって何?

まず、「ネットリテラシー」とは、インターネットを正しく理解し、安全かつ適切に利用するための能力のこと。情報の取捨選択や、自分や他人を守るためのスキルも含まれます。
子どもたちが安全にインターネットを使うためには、このネットリテラシーを身につけることが非常に重要です。

子どもと一緒にルールを作ろう

家庭でネットリテラシー教育を始める第一歩は、子どもと一緒にインターネットの使い方に関するルールを決めること。例えば、「1日に使っていい時間を決める」「知らない人とやり取りしない」「SNSには個人情報を載せない」など、子どもの年齢や成長に合わせたルールを設定しましょう。
ポイントは、子ども自身にルール作りに参加してもらうこと。自分で考えて決めたルールは守りやすくなります。

安全なサイトやアプリを選ぶ

子どもが使うサイトやアプリは、安全なものを選ぶようにしましょう。子ども向けのフィルタリング機能がついた検索エンジンや、年齢に適したアプリを選ぶことが大切です。
また、定期的に子どもがどんなサイトを利用しているか確認することも忘れずに。親子で一緒に使ってみることで、安心感が生まれるだけでなく、コミュニケーションの機会も増えます。

インターネットの危険性を教える

子どもたちにネットリテラシーを教える際には、インターネットの危険性についても伝えましょう。
例えば、個人情報が流出するリスクや、偽情報に騙される可能性について具体的な例を挙げて説明すると、子どもたちも理解しやすくなります。また、トラブルに遭ったときはすぐに親や信頼できる大人に相談することを教えておくことも大切です。

ネット上のマナーを身につける

ネットリテラシー教育では、ネット上でのマナーやエチケットも欠かせません。誹謗中傷や悪口を書かない、他人のプライバシーを尊重するなど、現実世界と同じようにインターネット上でもルールを守ることが大切です。
子どもがマナーを守って使えるように、まずは大人が模範となって行動しましょう。

親も一緒に学ぼう!

子どもたちにネットリテラシーを教えるには、まず親自身がインターネットについて理解していることが大切です。
最新のアプリやSNSの使い方、ネットトラブルの対処法についても情報を収集し、子どもと一緒に学ぶ姿勢を持ちましょう。親がネットに詳しくなることで、子どもたちも安心して相談できるようになります。

オフラインでの遊びや活動も大切に

インターネットは便利ですが、子どもたちがオフラインでの遊びや活動を楽しむことも大切です。
友達と遊ぶ時間や家族で過ごす時間を増やすことで、自然とインターネットの使用時間が減り、バランスの取れた生活を送ることができます。